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メンバー情報

ID275
名前土成女子きん
コメント目標、日本100名城及び続日本100名城単独踏破。
登城マップ訪問城マップ

登城記録

登城日順 城番号順
掛川城
2007年8月30日
御殿が素晴らしい。復元天守もよい。しかしながらスタンプラリースタートの城が42番とはいささか不吉と感じた。
足利氏館
2007年8月31日
近くの足利学校でここの情報を聞いた。鑁阿寺という寺で、堀と土塁が残る。何故100名城に選ばれたのか甚だ疑問だったが、後でいくつか城の本をめくると結構メジャーらしい。
甲府城
2007年9月1日
石垣が見事。また復元櫓もよい。いろいろ復元整備されてきているのでまた来てみたい。非常に見ごたえがあった。
武田氏館
2007年9月1日
躑躅ヶ崎館。堀と郭は武田神社となった今でも城としての名残がある。甲府駅から歩くと緩やかな上り坂の上に武田氏館はある。これでも平城。なんか納得できないが。
長篠城
2007年9月8日
土塁と堀が残る。ここが100名城に入っていることに選んだ人のセンスが感じられた。非常によいと思う。武田氏はこんなところまで来ていたのか。すごい。
赤穂城
2007年9月9日
近年復元整備されている城。その縄張りは見もの。復元整備された後が楽しみな城である。
姫路城
2007年9月9日
文句なく日本一の城郭。城全体が見所であることは書く必要もない。市街地にも多少遺構がある。帯郭櫓へのトンネルのコンクリートが若干気になった。
明石城
2007年9月9日
2棟の三重櫓が見もの。月ごとにどちらかの櫓が見られる。明石駅から見ると正面に妻側が見える櫓と平側が見える櫓がある。これには意味があるとのこと。
白河小峰城
2007年9月17日
東北地方には珍しい高石垣が見もの。木造の復元天守はどうやら工芸品らしい。木造による復元天守のさきがけになった城。
二本松城
2007年9月17日
石垣が見所。山城の方も見ごたえがある。個人的にあまり印象に残っていない。復元整備されてからまた来てみたい。
多賀城
2007年9月19日
古代政庁跡。ここの建築物等がいつなくなったか、いつ政庁としての機能がなくなったかはよくわかっていないらしい。100名城を選んだ人のセンスが感じられる城の1つである。
仙台城
2007年9月19日
石垣が見事。入り口で城の規模を知ることができる。東北地方随一の規模ではないかと思う。
山形城
2007年9月21日
近年復元整備されているとのこと。石垣等が見所だが、城の広大さも見ものである。復元整備後が楽しみな城。最上義光の銅像がかっこいい。
松本城
2007年9月26日
天守、小天守等が見所。遠くの山脈に5層の天守が映える。長野の城は無骨な城が多いと思うのだが、ここは優雅な感じがする。青い空がよく似合う。
小諸城
2007年9月28日
石垣、土塁が見事。しなの鉄道、小海線の小諸駅から登城すると平城だが奥に行くと丘の上にある城だということがわかる。眺めは最高。島崎藤村の歌碑がある。
上田城
2007年9月28日
櫓、門、土塁が見事。城マニアの間ではかなり人気がある。規模は大きくないが堅城である事は事実である。まさに名城の一言。
松代城
2007年9月28日
復元整備された土塁と石垣が見もの。川中島の合戦の舞台となった城として有名。この城は守りの城というよりは攻めの城といった印象を受ける。
高遠城
2007年9月29日
土塁、堀が見事。桜の季節はにぎわうとのこと。長野の城らしい、無骨な印象を受ける。他の方も書いていらっしゃるが、スタンプの状態が非常に悪かった。観光協会に対策をとるようお願いしたが、あまり対策をとっていないのか。
犬山城
2007年9月29日
天守が見事。数年前まで個人所有の城としても有名だった。木曽川から望む天守は素晴らしい。鵜沼駅から城が見える。歩けないこともないが、結構遠い。
高松城
2007年10月7日
2棟の三重櫓が見所。南蛮造の天守が復元される。たまたまこの日は櫓が開放されていた。窓が全部開いていたので、櫓の中は明るかった。が、スカスカな印象も持った。
徳島城
2007年10月7日
石垣、堀が見所。山上の石垣も素晴らしい。二の丸に天守に相当する建物があったらしい。古写真には屋根だけが写っている。復元されないだろうか。ここが復元されれば四国の県庁所在地にある城の天守が揃う。
鳥取城
2007年10月12日
石垣は見事。山上の遺構も見事である。山上から見える景色は最高。いつも一人で山城に登るが、あまり人とすれ違ったり出会ったりすることはない。しかしここは何故かやたら人がいた。ある意味不気味だった。
岡山城
2007年10月14日
石垣、櫓が見所。外観復元された天守は重厚感がある。祖母が昔の天守に入ったことがあるらしく、そのときは広くて暗いところというイメージだったらしい。学校の行事等で昔の天守に入ったことのあるという地元の老人は結構いるとのこと。
福山城
2007年10月14日
石垣、櫓等が見所。外観復元された天守は古写真とは大きく異なる。地元のボランティアガイドの方で戦前の天守に入ったことのある方がいるらしい。話を聞きたかった。
広島城
2007年10月14日
石垣、堀等が見所。国持大名の城としては城の入り口が貧相な感じがする。ボランティアガイドの方が言うには昔は立派な石垣があったのではないかと推測されるらしい。堀をはさんで見える天守が美しい。
二条城
2007年10月28日
御殿が見所。よく国宝4城(姫路、松本、犬山、彦根城)と言われるが、ここの二の丸御殿も国宝。蔵も残っている。御殿が残っている城は珍しいが、蔵が残っている城も珍しい。
千早城
2007年10月31日
山上の郭が見所。鎌倉時代後期の山城。それにしても千早赤坂村は遠かった。
大阪城
2007年10月31日
石垣、櫓が見所。復興天守は3代目。古写真を見ると、立ち並ぶ三重櫓群は圧巻である。是非これらを木造で復元してもらいたいが、現在の大阪市の財政では到底不可能だろう。
和歌山城
2007年11月3日
門、石垣が素晴らしい。復興天守群も見ごたえがある。和歌山駅からは歩けないこともないが結構遠い。和歌山市駅からの方が少し近い。
彦根城
2007年11月8日
天守、櫓、橋等が見所。天守は小ぶりながら見事な意匠である。その他も天秤櫓はその石垣も含めて見ものである。ひこにゃんの人気はすごかった。
高取城
2007年11月15日
山上の高石垣はまさに圧巻。中世山城と近世城郭が混合した城。建物こそ無いが、名城の中の名状であると思う。司馬遼太郎がアンコールワットに例えたのもわかる。
篠山城
2007年11月23日
石垣が見所だが、復元された御殿も素晴らしい。城下町も趣がある。城下町を含めた名城といったところか。
小谷城
2007年11月25日
山上の郭が見もの。典型的な中世山城。ところどころ石垣が残る。駅から歩くと結構遠い。
安土城
2007年11月25日
石垣が見もの。本城は近世城郭の礎となった城郭史上最も重要な城郭の一つといわれている。20年ぶりに訪れたが、大手道が整備されていて、幻の名城の一部が見えた気がした。全貌が明らかになることを望む。
観音寺城
2007年11月25日
石垣が見所。広大な中世山城。山一つが城。安土城から桑実寺を経て登城。本丸は他の中世山城と同様に狭い。至るところに石垣が残る。また来てみたい。
竹田城
2007年12月11日
山上の石垣はまさに圧巻。天空の城と呼ばれるのも納得できる。城全体は羽を広げた鳥にも例えられる。どこから見ても絵になる城。
名古屋城
2007年12月24日
石垣、櫓が見所。御殿復元が計画されている。襖絵等は戦前に疎開していたため残っている。天守内でCGにより復元された御殿を見ることができる。それにしても古写真で見る名古屋城は見事である。
岩村城
2007年12月24日
石垣が見所。明治維新まで残った城としては最も高所にあった城。城下町の標高が高いため、城はそれほど高所にあるとは思われない。山上の石垣は見事。
松阪城
2007年12月26日
石垣が見所。本居宣長にはあまり興味がなかったが記念館に入って展示物を見て興味がもてた。全くどうでもよいことなのだが、大阪城を大坂城と表記されることがあるが、だったら松阪城も松坂城と表記するべきだと思う。
伊賀上野城
2007年12月26日
高石垣が見所。木造で復興された天守は昔の城と関係ないものの趣がある。入場チケットが20年前のデザインと変わっていなかった。
鬼ノ城
2008年1月17日
石垣、復元城門が見所。鬼の城と呼ぶにふさわしい規模の城。服部駅からは結構遠い。荷物を預けられない。帰り道を覚えておかないと大変。
高知城
2008年1月18日
天守群が見所。2度目の訪城だが、2度とも開城時間の9:00前に入城している。天守、御殿、大手門が残っている珍しい城。
宇和島城
2008年1月18日
天守が見所。写真で見ると小ぶりな印象を受けるが近くまで行くと結構でかい。
大洲城
2008年1月19日
復元天守と現存櫓の調和がとれていて非常によい。肱川を挟んで見る天守群は見ものである。開城時間より前に開けてもらった。
松山城
2008年1月19日
山上の天守群、石垣は見事。建築物も多い。ただスタンプの状態が悪い。正規の色は黒なのでチケット売り場で黒い朱肉を借りた。黒い朱肉という日本語がおかしい。
湯築城
2008年1月19日
土塁が見所。山上から松山城が見える。逆に松山城からここは見える。コメントするに苦しい城。いまいちどの辺りが100名城に選ばれたのかわからなかった。
今治城
2008年1月19日
石垣、復元城門が見所。海城だったのがよくわかる。復元城門は思いのほか広かった。
備中松山城
2008年3月1日
山上の天守、櫓が見所。歩いて登ると結構大変。それだけに登りきった時に現れる天守群はまさに感動。下りるのがもったいない。
丸亀城
2008年3月1日
天守、高石垣が見事。門も公開していた。城から瀬戸大橋が見える。絶景。
郡山城
2008年3月2日
山全体が城。山道は結構整備されている。が、旧本城への道がわかりづらい。そのうち整備されるのだろう。日曜日、芸備線の吉田口駅からバスが出ていない。歩くと2時間くらいかかる。広島からバスに乗った方がよいと思われる。
岩国城
2008年3月2日
錦帯橋から遠くに見える天守は素晴らしい。が、いまいちどのあたりが100名城に選ばれた理由なのかわからなかった。
丸岡城
2008年3月22日
天守が見所。こじんまりとした小さな天守がよい。小さいながら内部の階段が格別に急な感じがする。屋根の瓦が石。
一乗谷城
2008年3月22日
復元町並と朝倉氏館跡が見所。山上の城郭を見たかったがさんざん山の中で迷った末、結局行けなかった。3つの登山口のうち一つは通行止め。閉館時間ぎりぎりで町並に入ったため、あまりゆっくりと町並を堪能できなかった。山上への道以外は非常によく整備されている。
七尾城
2008年3月23日
山上の本丸、二の丸、三の丸が見所。ところどころビニールシートが被さっているが石垣も見事。山上からの眺めは最高、と言いたい所だが、もやっていて能登島までしか見えなかった。七尾駅から歩けなくもないが結構遠い。
金沢城
2008年3月23日
石川門、復元された五十間長屋、菱櫓等が見所。加賀百万石にふさわしい城郭。石川門に圧倒される。壁も長い。三十間長屋も素晴らしい。来るのは4度目だが、どんどん魅力が増してきていると思う。
高岡城
2008年3月23日
堀が見所。ぱっと見城跡のある公園。博物館の係の方が言うには、堀と城の形は昔のままだと。あと高岡城目当ての観光客が増加しているとのこと。100名城めぐりが地域経済を活性化させているのだろうか。そうならば素晴らしい。
駿府城
2008年3月27日
堀、石垣、復元された櫓が見所。櫓がかなりでかく感じられる。ただの公園ではなく、れっきとした城跡としても十分見学できるところがよい。
小田原城
2008年3月27日
堀、石垣等が見所と思われるが、鉄筋コンクリートで外観復元(復興か)された天守内の資料館も見所だと思う。ここは展示品が充実しているように感じられる。また、復元された銅門も素晴らしい。小田原城は開城しただけで、落城はしていないように思えた。
鉢形城
2008年3月28日
土塁が見事。広大な土の城であったことがわかる。近世城郭ばかりめぐっていた私にとっては、100名城スタンプラリーが無かったらこの名城には出会っていなかっただろう。エドヒガンザクラがきれいだった。
川越城
2008年3月28日
御殿、富士見櫓跡の土塁が見所。特に御殿は全国的にも数が少ないため特によく見ておきたい。しかしながら少し外れると住宅地だが、細く入り組んだ路地は昔の町の名残だそうである。富士見櫓が復元されたらまた来てみたい。
八王子城
2008年3月28日
曳橋、御主殿跡、山上の城が見所。御主殿跡付近はよく整備されている。山上の城はかなり険峻。後でインターネットでここを調べるとかなり有名な心霊スポットらしいことを知った。今にも雨が降りそうな夕刻に登ったが、不気味とか感じなかった。
江戸城
2008年3月29日
2重及び3重櫓、堀、石垣、土塁、本丸等が見事。さすが徳川将軍家の城で、広大である。天守台跡も格別にでかい。そこから富士見櫓の方に向かう途中、松の廊下跡がある。また、これほど整備された城をタダで見せてくれるところもよい。
佐倉城
2008年3月29日
土塁、馬出が見所。ここに来るのは2度目である。依然来たときに土塁に魅せられた。今回も土の城に魅了された。土を成らしたら城になるということがよくわかる。また、比較的古写真も残っているため、想像しながら散策するのもいいと思う。
山中城
2008年3月30日
障子堀、空堀が見事。よく整備されていて見学しやすい。障子堀が非常に印象的である。空堀も深い。よく整備されているため、ゴルフ場のような感じだった。球が障子堀に落ちたら出すのはさぞ大変だろう。また、どこかの解説に、「水のない空堀」という表現があり、これも印象に残った。
津山城
2008年5月4日
石垣、城全体が見所。石垣はほぼ完存、圧倒される。復元された備中櫓もいい。このほかの櫓や門も古写真のとおりに復元されたらさぞ立派な城になることだろう。
岡崎城
2008年5月6日
堀、石垣等が見所。鉄筋コンクリート製の天守は資料館で、三河武士のやかた家康館もおもしろかった。城を一周すると、何故100名城に選ばれたのかがよくわかる城。連休最終日、結構人が来ていた。あと八丁味噌を食べると頭がよくなるらしい。
岐阜城
2008年5月6日
居館跡、石垣が見所、というよりむしろ歴史的に価値のある城。ロープウェイを使わずに徒歩で登るとかなり険峻な城であることがわかる。馬の背の道から登ると城まで近いが登るにはきつい。瞑想の道は前者の倍ほどの距離だが幾分傾斜はゆるやか。
弘前城
2008年7月20日
天守、門、三重櫓はもちろん、土塁も見所。東北地方には珍しい、石造りの城のイメージがあるが、基本的には土造りの城。現存の櫓は現在、物置として使われているらしい。東北地方の城は建物以外の遺構がよく残っていると思う。
久保田城
2008年7月20日
石垣を用いていない土塁の城。見所は土塁、そして移築復元された番所。駅から徒歩で10分くらいとアクセスもいい。時間に余裕があれば秋田城も見て周りたい。バスに乗って15
〜20分くらいかかるが、よく整備できていて興味深い。多賀城を見て感動された方は是非おすすめしたい。
根城
2008年8月13日
堀、居館跡が見所。中世の地方武士の城が復元された城として話題になった。さすが話題になることもあり、竪穴式の鍛冶場や武具の手入れ場など、面白い建物があった。居館は質素な感じだった。100名城に根城が入っていることに、選定した人のセンスが感じられる。非常に興味深い城だと思う。
松前城
2008年8月14日
石垣と門が見所で、天守内部の資料もおもしろい。切込みハギの石垣は、最新の和式城郭だけあって流石に完成されている。表と裏で全く趣の異なる本丸御門は珍しい。昭和24年に失火で焼けてしまった残念な城。だが、木造で完全に復元できる数少ない城でもある。
五稜郭
2008年8月14日
石垣と郭が見所。信州の龍岡城は不完全な星型だが、ここは完全な五角形である。タワーから見ると非常に面白い形をしていることがわかる。五稜郭を設計した武田斐三郎間近の上空からは五稜郭を見てはいないだろう。そして箱館奉行所が復元される。つくづく現代に生きていてよかったと思う。なんとなく外周を走ってみたくなるのも魅力。
根室半島チャシ跡群
2008年8月15日
チャシ跡自体が見所、というよりもヲンネモトチャシを見るのであれば納沙布岬の景観が見所だろう。ポンモイチャシ、ヲンネモトチャシ、ヒリカヲタチャシ、トウシヤム1号チャシを見た。ヒリカヲタ、トウシヤム1号チャシは納沙布岬から約5kmほど歩いた。バスとか無いので10kmは歩くことになる。歩くなら、運がよくなくともエゾシカが見られるだろう。トウシヤム1号チャシ付近のトーサムポロ沼は絶景。ただ、どれを見てもチャシに見えてしまう。そして遠い。
盛岡城
2008年8月16日
石垣、郭が見事。だが、案内の類の物が少ないのが残念。建物が無く、石垣のみの城だがその見事で多種多様の石垣に圧倒される。東北の名城に恥じない城であると思う。公園としては整備されているものの、文化財としての整備はまだまだで、これからが楽しみの城である。岩手は文化人を多く輩出しており、岩手の人は彼らを大切にしているように感じた。盛岡城も、きっと大切にしてくれるだろう。盛岡はそう思える街だった。
箕輪城
2008年9月14日
土塁、郭、空堀が素晴らしい。関東の城らしい城。巨大な堀切は圧巻。たまたま発掘をしていた人の話を聞くことができた。巨大な門の跡が出てきたのだがその門の礎石に昔の城主の墓石が使われていたとのこと。また、埴輪が出土したらしい。これからより全貌が明らかになるだろう。そしてこの季節に登城する場合、蜘蛛の巣をはらうための棒を持っていったほうがよいと思われる。
金山城
2008年9月14日
石垣、貯水池が見所。特に日の池月の池の2つの貯水池は珍しい。また、関東の城で石造りということも珍しい。太田駅から非常に遠い。徒歩で行く場合時間に余裕を見て行った方がよいと思われる。公式ガイドブックに書いてある「徒歩50分」とは一体どこまでが50分なのかと思った。城の麓までだと徒歩で50分もかからないし、山頂までだと1時間以上かかりそう。歩く距離が長かった分、城に着いたときの感動は忘れられない。
水戸城
2008年9月14日
薬医門と土塁が見所。弘道館は当時の雰囲気がよくわかって非常によかった。ただ城跡ははっきり言って100名城にふさわしくないように思えた。鉄道や学校による城跡の破壊が著しく、城跡を歩いているのかスクールゾーンを歩いているのかわからない。ガイドブックにあるマイナス評価だらけの城にも見える。薬医門も高校の敷地内にある。弘道館以外の学校を移転させ、城跡としての整備が待たれる。当時の雰囲気を知るには市立博物館の展示物を見ることおすすめする。
松江城
2008年9月22日
天守、郭、石塁、土塁が素晴らしい。無骨な天守は言うまでもなく、そのまわりの復元櫓や石垣、堀も素晴らしい。見学の中心になるのは天守で、その重厚な防御に優雅さは感じられない。しかしながら非常に惹きつけられる天守だと思う。武家屋敷や小泉八雲記念館など、城も周りにも見所はある。また、これらの近くには不昧公の茶菓子を売っている店があり、これがまたすこぶるうまい。
月山富田城
2008年9月22日
山上、麓の郭が見所。本城は尼子、毛利、堀尾の三氏の時代があり、遺構の調査が進められているとのこと。資料館では興味深い話が聞ける。また、山上の郭を見学するにはこの時期杖を借りていったほうがよいと思われる。二の丸からの景色は絶景である。既出だが、10月に大規模な草刈が行われるとのこと。花の壇、三の丸あたりはかなり草が生い茂っていた。全くどうでもいい話だが、花の壇から見た月山と、スタンプのデザインの山はかなり形が違うと思う。
春日山城
2008年10月11日
中世山城らしい郭、空堀が見所。城の見所への道は非常によく整備されていて歩きやすい。昔は非常に険峻な山城であったことがわかる。そして城に奥行きがある。これは100名城に選ばれた他の中世山城にも共通しているように思える。しかしながら周辺の公共交通機関が少ないのが残念だった。これから紅葉がはじまり、もっとも城が美しく彩られる時期を迎えるだろう。
新発田城
2008年10月11日
櫓、門、石垣、復元三重櫓(天守)、復元櫓が見所。自衛隊の敷地内にあるため中に入ることができないものの、三匹の鯱をのせた復元三重櫓は特に素晴らしい。どの面が平側で、どちらが妻側かなどと考えた。門や櫓も素晴らしいが、形の整った切込接の石垣も見所。なお、公共の交通機関を利用すると駅から歩くことになると思うが、城までの道はかなりわかりにくいところもある。観光案内所で地図をもらうことをおすすめする。そして帰り道もしっかり覚えておいたほうがよいと思われる。
会津若松城
2008年10月12日
石垣、堀、復元長屋、門が素晴らしい。天守内の博物館も非常におもしろい。「ならぬことはなりませぬ」というフレーズが非常に印象的。8:30オープンで、朝から観光客が多かった。その他、石垣や土塁も見事。古写真も豊富で当時の様子がよくわかる。城以外にも街中に見所が沢山ある。飯盛山にあるさざえ堂は珍妙で興味深い。
萩城
2008年10月18日
堀、石垣、萩の町並が見所。建物こそ現存していないが、今でも城の入り口の大きさから当時の規模がうかがえる。萩の町並もすばらしい。たくさんの偉人を輩出した町というだけはある。ただ、観光地にもかかわらず交通の便がすこぶる悪い。JRなんて殆ど来ない。利益優先の特急すら走っていない。しかし防長交通のバスは比較的多く走っているのでバスの利用をおすすめする。
津和野城
2008年10月18日
麓の櫓、山頂の石垣が素晴らしい。また、町並も見所。10月18日現在リフトは故障していてリフトによる登城は不可能だった。わかりにくいが、少し上がった所に徒歩で登城する道がある。出丸、本丸からの眺めは最高である。目が覚めるような秋晴れの中、蒸気機関車が眼下を通り、最高の気分だった。この季節は本来登城者も多いと思われるが、リフトが故障していたおかげで観光客は私1人だった。ただ、三の丸は草がのび放題。徒歩で登城する場合、充分足元に注意したほうがよい。
福岡城
2008年11月1日
石垣、櫓等が素晴らしい。今でこそ公園の中の城だが、昔は相当規模の大きな城だったということがうかがい知ることができる。切妻屋根の二層櫓も珍しい。そして多門櫓が長い。多門櫓周辺があまり整備されていないものの、そのうち整備されるだろう。
大野城
2008年11月1日
百間石垣、増長天礎石跡が見所。巨大な朝鮮式山城。西鉄大宰府駅から歩いて登ったがかなり遠い。車道を登るよりは自然歩道(山道)を歩くほうがやや近道のように思える。道中、百間石垣は突然現れる感じがした。
吉野ヶ里
2008年11月1日
遺跡が見所か。ここはあまり城とは思っていない。よほどスタンプだけ押して帰ろうかと思ったが、全城踏破が目標なので入ってみた。が、意外に面白かった。
佐賀城
2008年11月1日
鯱の門、御殿、堀、石垣が見事。気のせいかもしれないが、鯱の門は他の城の城門よりでかい気がする。堀を見ると城の規模の大きさがわかる。規模の大きい城こそ、九州の近世城郭の典型的な城郭であると思う。御殿は無料だが、畳は美しい。古写真と同じ場所から撮った絵葉書と古写真の絵葉書を買った。
平戸城
2008年11月2日
櫓、門が見所。現存櫓の名前は狸櫓。現在でも時々狸が出没するらしい。海に浮かぶ島の上にあるような感じのする城で、異国情緒の平戸の町並ともよく映え非常に素晴らしい。あご(トビウオ)もうまい。天守は模擬天守で鉄筋コンクリートだが、中の資料は面白く、そして何よりも天守からの眺めが絶景。
名護屋城
2008年11月2日
石垣が見所。さすが豊臣秀吉の代表的な城の一つに数えられるため、その規模はでかい。また、秀吉の城で当時の姿を残す数少ない城であるようにも思える。馬場から二の丸、三の丸、本丸と、どこを見ても素晴らしい。そして資料館の入館料が無料で、しかも充実していることがうれしい。
大分府内城
2008年12月20日
櫓、石垣、堀等が見所。櫓2棟が現存していなければ凡庸な城跡で、100名城に名を連ねることはなかったと思われる城。この城のどのあたりが100名城に選定された理由なのか是非知りたい。しかしながら人質櫓、宗門櫓、様々な石垣は素晴らしい。良くも悪くも街に溶け込んだ城。
岡城
2008年12月20日
石垣が見事、その一言だと思う。本丸、二の丸付近意外にも高石垣がよく残る。広大な城跡は、じっくり見学すると半日はかかるだろう。山上の建物を復元すればさぞ素晴らしいことと思ったが、滝廉太郎の荒城の月のイメージに合わなくなってしまう。
全くどうでもよい話だが、二の丸にある滝廉太郎の銅像の手のポジショニングが、入城の際にもらえる巻物が丁度挿せるようになっている。
熊本城
2008年12月20日
城全体が見所。石垣、長塀、櫓の遺構、復元された櫓、御殿、どこをとっても日本3名城の名に恥じない。天守内の資料も充実している。これから復元される建築物が多く、また訪れたくなる城である。
特に有名な観光地なので相対的にマナーの悪い観光客も多いように思われる。しかし、馬刺し、からしレンコンなど、美味なものも多く、城以外にも楽しむことができる街だ。
人吉城
2008年12月21日
石垣が見所。登城の際、大分府内城のような普通の城と思っていた。河岸の石垣、丘の上の城跡、百名城に相応しい、堂々とした城跡だと思った。そして城が広い。また、資料館には人吉城のどの当たりが百名城に選ばれた理由なのかが示してあり納得することができた。曇り空で雨が降りそうだったが、降られなくてよかった。この後、八代城(百名城ではない)へ赴いたが、ここもまた石垣のみの城だがなかなかよかった。
島原城
2008年12月21日
石垣、堀が素晴らしい。天守の資料館は切支丹関係の資料が充実している。切支丹関係はあまり関心がなかったが、千々石ミゲルの消息だけは気になった。城の景観以外では天守内の資料も見所の一つである。
熊本より船で島原まで行ったがその間ずっと雨だった。しかし島原城に着いたとたん、若干晴れ間も見えた。晴れ間が見えたのも束の間、帰り際土砂降りの雨にあった。島原外港から城跡(大手)まではバスが便利と思われる。島原行き以外にも諫早行きでも城跡近くまで行くことができる。
鹿児島城
2009年1月11日
石垣と黎明館の展示物が見所。薩摩大隈77万石の大大名の本城とは思えないほどの質素なつくりだが、威風堂々とした館造りの城郭である。黎明館の展示物も見ごたえがあった。前の日に雪でも降っていたのか、桜島が白かった。しかしながら大河ドラマの篤姫に出ていた門くらいは復元されないだろうか。門と塀が復元されているだけで随分と趣が違ってくると思うのだが。篤姫の故郷、薩摩今和泉にも行ってみた。今和泉島津家別邸の手水鉢、井戸が残っている。ボランティアガイドの人がとても親切丁寧に説明してくれた。去年の大河は非常におもしろかったので、もう少し前に行っていればもっと大河を楽しめたのではないかと思った。ただ、鹿児島もとい宮崎あおいはとても素晴らしい女優さんだが、姫というよりは女中さんのほうが合っていると思う。
飫肥城
2009年1月12日
石垣、大手門、大手口が見所。町も素晴らしい。600円で資料館や松尾丸、小村寿太郎記念館など6箇所入れる入場券がとってもお得。それ以外にも旧本丸跡はまるで異空間に来たような感覚になる。人吉城の相良氏同様、飫肥城の伊東氏も島津氏に屈し、九州における島津氏の強大さをうかがい知ることができる。そして話題のおび天を食した。非常に美味で、幸福を感じることができた。しかし杉の木が沢山あるので花粉症の人は3月あたりに行くことはおすすめできない。
今帰仁城
2009年3月6日
石垣、蛇行した石垣の城壁が素晴らしい。本土の城とは全く趣が異なる。入城料を徴収されるが、資料館(今帰仁村歴史文化センター)も入ることができる。資料も充実していて沖縄の歴史、文化を知ることができる。城もよく整備されており、平日にもかかわらず、意外にも観光客が多かった。
首里城
2009年3月6日
石垣、復元正殿、復元門等が見所。紅い建築群は中国の城をほうふつさせる。琉球王国版近世城郭なので他の中城城、今帰仁城よりも広く、石垣も洗練されているように思える。(他の世界遺産の座喜味城、勝連城は中城城、今帰仁城よりも規模が小さい)さすがに観光客が多く、大阪城や熊本城のような観光地になっている。今、正殿が補修工事?されている。
中城城
2009年3月7日
石垣が見所。沖縄の築城の名手、護佐丸によって拡張された、戦の城であったことがよくわかる。勝連、座喜味城よりも戦の城として成熟しているように思える。大井戸の跡も興味深い。足元が滑りやすいので注意が必要。(今帰仁、勝連、座喜味城も同様)
ここで百名城スタンプラリーを達成したと管理センターに言ったところ、記念品として小冊子とみかんをいただいた。感無量である。中城城のすぐ後ろの巨大な廃墟、これはこれで文化財保護委員会と中城公園組合との戦の跡であることが、小冊子からうかがい知ることができる。元々観光ホテル(巨大ヘルスセンター)は中城城の本丸(一の郭)に建てられる予定だったらしい。また、5階建ての天守も立てられる計画があったらしい。
洲本城
2018年4月13日
山頂の石垣が見どころ。特に本丸周辺の石垣は見ごたえがある。山頂だけではなく、登り石垣の遺構も珍しい。石垣だけを思うと日本100名城に入っていても不思議ではないが、兵庫県と5城/県のルールに阻まれた印象。洲本へは三宮or舞子からバスが便利。帰りは高速が混む可能性があるため、舞子から電車のほうがよいと思われる。
芥川山城
2018年4月13日
山頂の郭群が見ものである。堀切や土橋など、山中にありながら明らかな人工物であることが確認できる。続日本100名城は城めぐり上級者向きとのふれこみがあるが、山城初心者にもわかりやすい城である。遠いがスタンプ押印所の高槻市立しろあと歴史館でパンフレットをもらってから登城することをお薦めする。
公式ガイドブックの地図が大雑把ゆえバス停から城までの道がとってもわかりにくかった。
黒井城
2018年4月21日
山頂の郭、石垣が見所。登城するには道がそこそこ整備されているものの、非常に険峻な山城である為準備が必要。登城後は眼下に広がる景色が美しい。降りるのがもったいなくなる。坂が急なので特に雨天後足元には注意したい。
福知山城
2018年4月21日
転用石を多用している石垣と移築された番所が見所か。現在はこじんまりとした地方の城といった感じである。天守が復興されて30年くらいが経ち、福知山の景観によく溶け込んでいる。復興天守は屋根の形状が珍しいように思われる。
備中高松城
2018年4月22日
城跡は公園として整備されており、遺構よりはこの城の歴史が続日本100名城選定のきっかけとなったのであろう。著名な城郭にもかかわらず未解明な部分も多いとの事。また、案内板等少なく資料館もやや物足りないように思われる。今後の整備が期待される。湿地帯の城で、これから蓮の季節になるので城跡は美しく彩られるだろう。
三原城
2018年4月22日
天主台がでかくて素敵。明石城や福山城、小諸城のような駅前城郭。天主台は駅から入る為、駅中城郭といったところか。水城として著名だが現在は古写真でしかその姿がわからない。天主台だけでなく街中にも多少石垣があり、水城の面影が見られる。新幹線の高架下にも石垣がある。
新高山城
2018年4月22日
至る所に点在する郭群が見ものである。これほど険峻な城にもかかわらず足元がよく整備されており登りやすい印象を受ける。山中の郭群及び石垣は見やすく、往時の姿を想像できる山城入門者にも最適な城郭である。山頂から見える古高山城はあまり整備されていないとの事。また、新高山城も登城口がややわかりにくいため、スタンプ押印所の本郷生涯学習センターでパンフレットを貰うことをおすすめする。
鎌刃城
2018年4月29日
山頂の郭群が見所。尾根筋の切り立った堀切はまさに鎌の刃。歴史的に著名とは言えないが名城である。本来険峻な城だが、山頂まで距離があるため道中一部を除いてなだらかで歩きやすい。また、スタンプ押印所でもらえるパンフレットを見ると郭や縄張り、石垣も見やすい。今回選定された山城全般に言えることだが、登城前に縄張り図等のパンフレットを貰って見学するとよくわかる。
城に行くまでのバスの本数が極端に少ないので注意が必要。朝はバスで行けるが日中バスがほとんど無い為、米原駅まで歩くことになる。地元の人によると2018年6月3日に鎌刃城でイベントがあるとの事。
八幡山城
2018年4月29日
山上の石垣が見所。水郷の城下町も素晴らしい。徒歩で登ると非常に険峻な山城であることがわかる。八幡山は観光地となっており、山上は歩きやすい。しかし、案内板の類が少なく、また城郭に関するパンフレットも見当たらなかった。せめてスタンプ設置場所にくらい城のパンフレットを置いてもよいのではと思う。
宇陀松山城
2018年5月4日
山上の郭が素晴らしい。山頂まで歩きやすいが、所々立ち入り禁止区域があるため注意が必要。虎口の石垣や堀切の跡などわかりやすい。そして千軒舎でもらえる宇陀市教育委員会作成のパンフレットが素晴らしくわかりやすい。今回大和郡山城とセットで続日本100名城に選定され高取城と合わせて豊臣秀長の大和支配の城が揃った。
津城
2018年5月4日
堀と石垣が見所。防御機構としての城と同時に政庁としての機能を有する藤堂高虎の集大成の城とも言える城で、城郭史上重要な城なのだが、戦後の復興で堀などが埋め立てられ、その威容は古写真でしか見ることができない。津新町から案内が無く、また公式ガイドブックの地図がすこぶる大雑把な為城までの道がわかりにくい。津駅からバスが便利とのこと。しかし、地元のガイドの方の努力もあり、公園から史跡として変貌すると思われる。
美濃金山城
2018年5月5日
山上の城跡が見所。山上までとても歩きやすくよく整備されている。郭や虎口の遺構がよくわかる。山上の石垣及び米蔵跡の石垣も素晴らしい。公共の交通機関を利用するとスタンプ押印所の最寄停留所はYAOバスで城戸坂もしくは元兼山町役場前だと思われる。前者は明智駅から200円、後者は250円。城戸坂を利用する場合、行きと帰りの停留所の場所が全く違うため注意が必要。1時間に1本程度しか本数が無い為、停留所の場所と併せて観光交流館で確認したほうがよいと思われる。
小牧山城
2018年5月5日
城としての見所は少ないが、歴史的には著名な城郭。駅から徒歩20分くらいだが街から目立つ為迷わない。春先は田県神社のお祭りが有名。20年ほど前、資料館の入館料が数十円だった記憶があるが、現在大人100円で、以前よりも資料が格段に充実している。近年注目されている城なので、今後の復元も期待される。展望台からカメラの望遠レンズで名古屋城と犬山城を確認できる。
飯盛城
2018年5月6日
山上の石垣、郭群が見所。歴史民俗資料館でパンフレットをもらっておくと山上の郭や石垣、堀切の跡がよくわかる。パンフレットをもらっておかないと石垣は見落とす可能性がある。かなり険しい山城で、野崎観音、四条畷神社2つの登城口がある。野崎観音から登り、四条畷神社から下りたが、四条畷神社からは急な階段が続くため野崎観音からの方がまだ登り易いように思われる。山上からカメラの望遠レンズで大阪城が見える。
赤木城
2018年5月12日
石垣、郭が見所。中世から近世城郭への過渡期の城で、兵庫県の竹田城と趣が似ている。城域は戦の空間と生活の空間が分離されており、案内板による解説も多く非常にわかりやすい。スタンプ押印所の紀和鉱山資料館にも赤木城に関する資料が展示されている。
一方で、本城は続日本100名城の中でも屈指の公共交通機関で行きづらい城の1つである。スタンプ押印所から城までが峠を越えるため約6kmあり、押印所までのバスの本数も少ない。ガイドブックには肝心な小学校や道の駅等のランドマークが記載されていない為、徒歩で行動する際は綿密な計画が必要である。
大内氏館・高嶺城
2018年5月27日
大内氏館は館跡の遺構、高嶺城は山上の石垣が見所。大内氏館は庭園がある足利氏館のような印象。龍福寺の本堂や八坂神社の本殿は国指定の重要文化財。近くには国宝の瑠璃光寺五重塔や重要文化財の洞春寺や山口県旧県庁舎があり、何気に文化財が多く見所が多い。大内氏館と高嶺城の間には山口城の城門も残っている。
高嶺城は山頂の石垣に近隣の岩国城と同様に破城の形跡が見られる。山頂から大内氏館が一望できる。徒歩で登城する場合、木戸神社の横の舗装された道か、山口大神宮の裏側から登る。前者は距離が長いが傾斜はゆるやかで、この道を歩いた。後者は非常に急とのこと。高嶺城登城の際は、ガイドブックがアテにならないのでここの城報を見ておいて本当によかったと思う。
勝瑞城
2018年6月3日
遺構が見所か。続日本100名城は山城のみならず大内氏館や本城のような守護館が選ばれており、これらの城は近世城郭の礎となっているので、近世城郭主体の日本100名城に続く名城ではなく、プレ日本100名城とでも呼ぶべきではないかとも思った。
城跡については現地にあるパンフレットを見なければよくわからない。見性寺側でない、広い方の遺構にある、三好氏の歴史のマンガが室町時代の複雑な世情をよく表しており非常によかった。
引田城
2018年6月3日
山上の石垣が素晴らしい。特に北二の丸の石垣は圧巻で見ものである。スタンプ押印所でもらえる地図を頼りに登城するも、地図には詳細に石垣等の見所が記載されているにもかかわらず、現地に案内板が少ない為見所を見落とす可能性がある。また、これまで登城した続100名城の山城は郭が認識できたのだが、本城は地図にあるような郭であることが認識しづらい。特に化粧池付近の石垣はわかりづらかった。
地図はよくできているので今後城跡も整備されることだろう。
高島城
2018年6月18日
復元天守を含めた景観が見所。日本100名城の選定で5城以内の決まりから外れたものと思われる程景観がよい。しかし史跡としての整備がいささか不十分に思われる。二の丸、三の丸はわかりにくく、天守周辺のみが城であるかのように見える。
土の城や石垣だけの城が多い続日本100名城の中では復元天守があるため花形の城の一つだと思うので是非、歴史や風土などの資料を充実させて欲しい。
余談だが、諏訪姫のキャラクターが作られていた。
小倉城
2018年6月24日
石垣、堀が見所。幕末に城主が火を放って逃げたとか、天守再建の際に不正確な天守を建てたなど、歴史的にパッとしないが、巨石を用いた石垣や堀は素晴らしい。天守内部の資料館も面白い。特に城下町の様子の模型は非常に精巧に作られている。
平城で、周囲に高い建物が多いため、駅から徒歩で登城する場合ルートを確認しておいたほうがよいと思う。
久留米城
2018年6月24日
高い石垣が見事。古写真が1枚残り、かつての雄姿がうかがえる。だが、城内は神社で周囲には民家が多い。有馬記念館によると、ここの有馬氏はキリシタン大名の有馬氏とは関係が無いとの事。年末最後の中央競馬のGIレース、有馬記念とは縁が深いとの事。
駅から城へはブリヂストン通りを通るとわかりやすい。城を堪能した後、久留米の豚骨ラーメンを堪能した。至福である。
水城
2018年6月24日
土塁が見所。なんとなくだが、水城は今回の続日本100名城のサプライズのような気がする。JR水城駅で降車し水城館へ向かうも道が非常にわかりにくい上、西鉄と川を超えるために大きく遠回りする必要がある。水城館では水城が作られた理由や作り方がわかりやすく解説されている。ガイドの方によると、水城が城として機能しなくなったのは平安時代末期、武士が台頭し始めた頃とのことである。古代の城郭はいつごろ造られたのかはわかっても、いつごろ失われたのかはっきりしない城が多く、興味が尽きない。
越前大野城
2018年7月1日
山上の石垣、郭が見どころ。霧に浮かぶ天空の城としても著名。以上を除けばこれと言った見どころは少ない城である。金森長近が築いた城で、高山城と同様の御殿風天守があった城で、絵を見ると現在建っている天守と全く趣が異なることがわかる。かなり特徴的なので、そのあたりを推してもよいと思う。城下町は趣があってまた来たくなる町である。
福井城
2018年7月1日
石垣が素晴らしい。恐らく県庁舎があるとかの理由で日本100名城に選ばれなかったのだろうが、古写真を見る限り、日本100名城に引けを取らない名城である。近年御廊下橋や山里口御門が復元され、古写真で見られるような城としての景観を取り戻しつつある。本丸巽櫓の復元計画もあるとのこと。本丸大手瓦御門が復元されるとさらに城として見栄えが良くなるだろう。
浜松城
2018年7月14日
石垣が見どころ。近世城郭で、城郭の教科書に載っているような野面積みで布積みの石垣が残る。郭は市街化しているが案内があったり、また、資料館にもどのあたりに城の痕跡があるのかを示しておりよくわかる。近年天守門が木造で復元され、木の香りが心地よい。
アクセスには駅からはバスが便利。市役所前だと¥120でとても安い。
吉田城
2018年7月14日
石垣・空堀が素晴らしい。河畔の城で、岡崎城や人吉城と趣が似ているように思う。復興櫓の内部を公開しており、城に関する歴史を紹介する資料が多少展示してある。
本城は明治維新後存城となったが建築物は失火により大半が失われたとのことで、また、陸軍の兵営に使用されたため損壊が著しいが、今後城跡として整備すれば日本100名城に引けをとらない名城になりうるポテンシャルを秘めていると思う。
余談だが、ちくわが非常に美味だった。
富山城
2018年7月15日
移築された千歳御殿門がみどころ。石垣・土居の遺構もあるが、近年史実に基づかない修復をしたとのこと。続日本100名城として選定された近世城郭に共通することだが、改変著しく、コメントするのが難しい城である。ただ、資料館の資料(特に神保氏関連)は非常に面白かった。
高田城
2018年7月15日
土塁、内堀、外堀が見どころ。土居造りの平城で、明治期より陸軍の兵営として利用されてきたにもかかわらずよく郭の形状をよく残している。木造の復興三重櫓も城の雰囲気をよく表しており、また、内部は木の香りが心を癒す。行った当日、蓮の花がチラホラと咲いていたが、7月下旬から8月にかけて咲くとのこと。桜の名所としても著名で、花の城の異名ができそうな城である。
岸和田城
2018年7月21日
石垣と堀が素晴らしい。特に本城の犬走りは城郭関連書籍で最もよく見られる事例の一つである。再建された建築物は史実に基づいていないのが残念だが、岸和田の町によく溶け込んでいる。
城以外では、最寄り駅の由来の蛸地蔵の天性寺や南海の蛸地蔵駅の駅舎など見どころも多い。
大和郡山城
2018年7月21日
石垣が見どころ。本城は石垣に地蔵や平城京の礎石などの転用石が多数用いられており、それらを見つけるだけでも楽しむことができる。また、歴史的にも重要な城で、当時の大和の国の情勢と築城の事情がよくわかる貴重な城である。個人的には本家日本100名城にも全く引けを取らない名城であると思う。(当然続日本100名城には推薦した)
近年天守台が積みなおされ、孕み出しが無くなったのと同時に天守台の見学がしやすくなった。逆さ地蔵も健在だ。これから整備されてゆく城であるため、また訪れてみたい。
大垣城
2018年8月5日
石垣が見どころか。本城は戦前まで天守が現存し、国宝に指定されていた。水堀が特徴で、水害に悩まされた城が空襲で焼けたのは皮肉に思われる。また、登城ルートによってはビルの裏側に城があるように思われ、関ケ原の前哨戦の舞台にもなった歴史的に重要な城郭にもかかわらず日本100名城の選定から漏れたのには景観が影響しているものと思われる。
天守内部の資料は充実している。特に、沢山残る古写真から往時の様子がうかがえる。また、戦前に木造で復興された郡上八幡城の天守は本城の天守がモデルである。戦前の図面が残っていれば(戦前に測量していれば)名古屋城のように木造復元すれば様相はがらりと変わると思う。
唐津城
2018年8月13日
石垣が見どころ。海が近く、景観は最高である。城下にも城の痕跡がちらほらと見られ、山上の遺構よりもこちらの方が印象に残った。本城の石垣はどこが築城当時の石垣なのだろうか。改修されていてよくわからなかった。
近年天守内がリニューアルされており、展示物は非常に充実していると思われる。観光地化よりも史跡公園としての発展を心より望む。
八代城
2018年8月13日
石垣と堀が素晴らしい。特に本丸の石垣は圧巻。いくつかの門が肥後藩家老の菩提寺に移築されているとのこと。以前、人吉城の頁で本城に赴いて素晴らしかったと記載したが、まさか再び、今度は100名城として本城を記載するとは思ってもみなかった。先の方も書かれているが、門を1棟再建、もしくは移築するだけで趣ががらりと変わると思われる。
八代駅から行ったのだが、バスが30分程度無かったので30分かけて城まで歩いた。以前来たときはもう少しバスのアクセスが良かったと思うのだが、ここ数年でバスの本数が減ったのだろうか。
鞠智城
2018年8月14日
八角形鼓楼、門跡、土塁が見どころ。著名な古代城郭で、唐・新羅連合軍に白村江の戦いで大敗し、その備えとして大野城、基肄城、水城、金田城とともに築かれた所謂朝鮮式山城。門跡及び土塁は見ごたえがある。
資料館の資料は丁寧で、いつ頃城が築かれ、そしていつ頃城としての機能が失われたのか示されており、非常に興味深かった。
熊本の交通センターからバスで菊池プラザまで乗ったが、その先は数キロ徒歩かタクシーに乗るかである。公共交通機関でのアクセスはあまり良くないのでタイムスケジュールをしっかり立てた方がよい。
原城
2018年8月14日
石垣・郭が見どころ。台風が接近していたため、次の日の来城を予定していたが急遽鞠智城を発ち、熊本港より船で島原へ。そしてバスで本城へ向かった。
元々日野江城を本城とする有馬氏の支城として築かれたとのことで、幕藩体制のもと、廃城となってひっそりと城としての役割を終えようとしていたが、島原の乱で一躍歴史の表舞台に現れ、近年続日本100名城、さらには世界遺産にまで選ばれたことは何とも感慨深い。公共交通機関によるアクセスがあまり良くないにもかかわらず、沢山の観光客がいた。スタンプのある資料館は城から徒歩15分くらいで、資料の内容は非常に充実している。
田丸城
2018年8月26日
天守台をはじめとした石垣、土塁が見どころ。城地は学校になっているものの、比較的石垣、土居は残っている。そしてこっそり門が残っている。土居と石垣の名城ということで続日本100名城に選ばれた近世城郭の中では見ごたえがあるように思える。時間をかけてじっくり見学していたら列車の時間に遅れかけてしまった。三重県は近鉄沿線以外は列車の本数が少ないため移動には時間を調べる必要がある。
新宮城
2018年8月26日
石垣が素晴らしい。本日2城目も紀州藩家老の城。大手の石垣、松の丸、水の手など、見どころが多い。どことなくスマートな城という印象。スタンプ押印所の資料館は、何故か隣の熊野に関する資料が多かったような気がする。そして更に謎なのは資料館の2階の、しかも隅の方に隠れるようにスタンプが設置してあったことだ。
本城は見どころが多く、また新宮市は速玉大社等、観光名所が多数あるにもかかわらず、列車の本数が極端に少ないため、十分な注意が必要。そして市内をよく見ていなかったのか駅周辺に食事ができるところが無かったように思える。
忍城
2018年9月23日
土塁が見どころ。他の近世城郭から選出された続日本100名城と同様に見どころはあまり多くない。残された古写真や水城公園が、かつて沼城であった名残をとどめている。
備中高松城と同じく、その歴史的背景から続日本100名城に選出されたものと推察される。
JRの行田駅からは距離があるため、秩父鉄道の行田市駅からがアクセスが良い。10分ほど歩くが、看板等もあるため迷うことはないと思われる。
足袋の町、と売り出しているので足袋を一足購入しようと思っていたのだが、どこに売っているのかよくわからなかったので結局購入できなかった。十万石という饅頭がうまい。
品川台場
2018年10月7日
江戸時代末期にこれほどまでの土木技術が日本にあったことが見どころ。選者によると、続日本100名城で100番目に選ばれたとのこと。城郭古写真資料集成東国編によると、三番台場と六番台場は休息所(陣屋)が関東大震災前後まで(六番台場火薬庫は昭和初期まで)存在していたようなのだが、これらの建築物はいったいどうなってしまったのか。どなたかご存じないだろうか。
滝山城
2018年10月7日
曲輪、堀が素晴らしい。いかにも続日本100名城らしい、近世城郭の原型とも思われる縄張りで、城郭学の入門を学ぶ上で教科書的な城郭で、フィールドワークに最適である。特に二の丸付近の曲輪、堀は圧巻。是非パンフレットを片手に見ていただきたい。
ただ、素晴らしいからと言ってやみくもに歩くとこの時期はクモの巣に引っかかる。
要害山城
2018年10月7日
山頂の曲輪や竪堀が見どころか。いたるところに竪堀や曲輪などの立て札が存在するが、草が生い茂っており確認することが困難である。スタンプ押印所の藤村記念館で、積翠寺より登城口まで徒歩10分、登城口より主郭まで30分と言われたが、足元が悪くはないが、恐らく上り坂に慣れていなければそれ以上かかると見込まれる。
詰の城ということで一乗谷城の山城部と類似してさほど大きさや創意工夫は感じられなかったが、中世城郭の一形態として見ごたえのある城と思う。
一宮城
2018年10月14日
本丸石垣や曲輪群が素晴らしい。徳島は魅力が少ない県と誰が言ったかは知らないが、この一宮城と徳島城があるため、決して魅力が少ない県ではありえない。多少歩きにくいかもしれないが、スタンプの絵柄の本丸石垣、明神丸辺りまではよく整備されている。問題は本丸より先で、小倉丸なんかはあまり整備されておらず、草が生い茂っており、朝一に行くとこの時期は確実にクモの巣に引っかかる。棒必携である。また、スズメバチが散見されたので注意。
ところで麓でスタンプを押した数名の同志たちが居たはずなのだが、登城したのは私だけだった。続100名城、特に山城ではスタンプのみ押して登城されない方を頻繁に見かけるが、非常にもったいないので是非、登城して城の魅力を見ていただきたい。
岩櫃城
2018年10月21日
本丸・竪堀が見どころ。吾妻線郷原で下車し、岩櫃山を眺めた後、真田道を通って岩櫃城へと向かう。この日、草刈り(正雄ではない)が行われるとのことで足元はよくなっていることと思われる。(当日は一部足元が悪かった)
真田丸効果と思いあまり期待していなかったが、案内も充実しており、曲輪や堀が素晴らしく、続日本100名城にふさわしい堅城であるとわかり、日本100名城で鉢形城と出会った時のような新鮮さが感じられた。
ここから沼田まで電車で向かうのだが、9:30頃に群馬原町から向かうと沼田に13:00前に着く。恐ろしく乗り継ぎが悪い。ちなみに兵庫県の神戸から始発に乗って新幹線で乗り継ぐと沼田に着くのが11:00過ぎ。
沼田城
2018年10月21日
土居、石垣、城鐘が見どころ。続日本100名城で選ばれた他の近世城郭と同じく、いまいちぱっとしない印象だが、曲輪とか立地を見ると非常に険峻であることがわかる。駅から歩くと上り坂に慣れていないと結構つらいと思われる。「天空の城下町」という表現にも納得できる。今後案内板等が充実すればよい史跡公園になると思われる。
この日、スマホ片手に大勢の人がウロウロしていた。こんなところで一体何をしていたのだろうか。
名胡桃城
2018年10月21日
曲輪、堀が見ものである。他の方も書かれているが、小ぶりな城ながら日本の歴史を大きく動かした事件の城で、備中高松城や原城と並んで歴史的に重要な城の一つではないかと思う。各郭、非常によく整備され、案内板も充実している。ささ郭と本郭の間の堀切はまさに感動ものである。そして群馬県内3城のスタンプを集めたことによってクリアファイルをいただいた。この達成感の余韻を残したまま、上毛高原駅まで徒歩で向かったのだが結構遠かった。(途中に小川城がある)名胡桃城へは後閑駅から徒歩だったが、バイパスの側道に抜ける道のあたりがわかりにくかった。沼田からタクシーとかの方がよいかもしれない。
岡豊城
2018年10月27日
土居が見どころ。期間限定だが、土嚢の上に建つ櫓も見どころ。堀、郭等の人口の造形物はもはや土の芸術で、室町時代後期から見られる典型的な日本城郭が完成される以前の、完成された城であるように思える。強いて欠点を挙げるのであれば、郭や建物のあとはよくわかるのだが、整備されすぎていてどれが当時の登城口なのかがわからないことくらいか。期間限定の櫓の存在のおかげで土讃本線から本城が確認できる。
河後森城
2018年10月28日
曲輪群が素晴らしい。歴史的に著名な城郭ではないが、堅牢なU字型の曲輪群はまさに圧巻である。登城口も整備されており歩きやすい。至る所にある案内の看板もわかりやすい。続日本100名城で選出された城の中では初級者にもよくわかる縄張りである。
しかし本城は鉄道で移動する人間にとっては非常にアクセスの悪い城である。前日宇和島にて宿泊し、朝一番の列車に乗って松丸駅に7時前に到着した。荷物を預けようとコインロッカーを探したが駅に無く、仕方がないので手荷物を持ったまま登城した。後で聞くと近くの道の駅にコインロッカーがあるとのこと。
鮫ケ尾城
2018年11月4日
山上の曲輪群が見ものである。深い堀切、切岸はまさに芸術の域だ。井戸付近の堀切の深さは圧巻。駅は無人だがパンフレットがあり駅から城まで迷わなかった。登城路もよく整備されていて歩きやすい。本丸から直江津の港が見えて見晴らしがよいのだが、どのあたりに高田城や春日山城があるのかよくわからなかったのが残念だった。
山城はスタンプ押印のみで登らない同志の方を見かけるが、整備されて見やすくなっているので是非、土の城を堪能してほしい。
佐柿国吉城
2018年11月11日
本丸、二の丸、北西郭群が素晴らしい。特に北西郭群は圧巻で、至る所に書いてある難攻不落の文字は本城を表すにふさわしく、続日本100名城屈指の名城ではないかと思う。
元来険峻な山城なのだろうが、歩きやすく整備されている。(獣除けのフェンスあり)しかし、見どころの北西郭群周辺は本丸からだと道がわかりにくく下りる際に滑落する危険がある。地元の方もやる気が見られ、今後、より多くの人に本城の魅力が伝わればよいと思った。
玄蕃尾城
2018年11月11日
城郭全体が見どころ。いわゆる最前線の城の完成形なのであろう。ここまで城の形状を維持しており、かつ、整備されている城は類を見ない。虎口、腰郭、堀、馬出、このコンパクトな城に一通りの防御機構が備わっており、しかも攻撃的だ。直前に行った佐柿国吉城と並んで続日本100名城屈指の名城だ。
しかし、アクセスが悪い上、公共交通機関(バス+徒歩)だと案内が無くしかも民家も少ない。福井側から登城したが、トンネル横の看板しか目印が無かったような気がする。また、スタンプの箱にパンフレットが補充されておらず、「パンフレットダウンロード可能」とあるものの、携帯が圏外でダウンロードできなかった。さらに峠と城の間で何か大きな野生生物が横切った。(何かわからない。イノシシかカモシカかクマか野犬か)
峠を下りて滋賀側に向かったが、福井側と違って倒木が著しかった。(枝はきれいに伐採されている)気持ちの良い日曜日の午後だったが、誰も居なかった。一人の方は注意して登城することを勧める。
興国寺城
2018年11月23日
本丸と空堀が見もの。他の土の城と比べるといまいちぱっとしない印象だが、この城をめぐる攻防の歴史がその重要性をうかがわせ、続100名城として評価されたのだと推察する。武田の城を思わせる深い堀はあるが武田の城っぽくなく、また北条と縁が深い城だが北条らしくもない、非常に面白い城。最終的に徳川の城とのことなのでその影響が強いのだろうか。
歴史的に興味深い城なのだが、残念なことにスタンプが入っているボックスに資料が入っていなかった。
諏訪原城
2018年11月23日
空堀、郭、丸馬出が素晴らしい。深い堀、丸馬出等、典型的な武田の城らしい名城。よく整備されており、簡単なパンフレット、案内板もあるため非常にわかりやすい。天気が良ければ富士山も見える。
金谷駅から徒歩だと少々わかりにくいため、駅前の案内書で地図をもらうことをおすすめする。
高天神城
2018年11月23日
堀切、郭が見どころ。本城は武田・徳川が争った著名な城郭で、難攻不落さ、歴史の観点から本家日本100名城に選出されても不思議ではない名城。大小の郭、空堀、堀切の遺構が素晴らしく、見どころが多い。
掛川駅からバスの場合、バスの停留所に高天神城のパンフレットを入れるボックスがある。(当日中身は空だった)バス停から徒歩で10分程度だが、高天神城の案内があるため道はわかりやすい。山城に歩きなれていない方は搦手側からの方がよく整備されており登りやすい。一方大手側は搦手側と比べてやや歩きにくいと思われる。
古宮城
2018年11月24日
土居、堀が見もの。NHKの趣味どきっのお城へ行こう!という番組で紹介されて初めて知ったお城で、合戦の舞台にはなっていないが、その縄張りの素晴らしさから一度訪れたいと思っていた城で、今回続日本100名城に選ばれたので(著名な城郭でないため、番組に出演しており、続日本100名城の選者でもある千田氏が推薦したのか)訪問した。
ぱっと見ただの神社の裏山だが、非常に手の込んだ縄張りの城郭であることがわかる。幾重もの堀は見もの。スタンプのモチーフは堀と土居だろうか。
残念なのは、公共の交通機関でのアクセスが非常に不便で、特にバスの時間を気にしながら見学しなければならなかったことだ。また、資料館の閉館時間が早く、もう少し自治体も力を入れてくれればよいと思った。
出石城・有子山城
2018年12月2日
石垣が見どころ。出石城は稲荷郭、本丸、二の丸が連なっており小規模ながらしっかりとした遺構が見られる。時間と体力があれば是非、有子山城の登城を勧める。本丸まで約1kmだが、非常に険峻な山城である。500mほど進んだところでやや傾斜が緩やかになる。登城当日の朝、遠く豊岡市街が雲海に沈む光景が見られた。山上の遺構は巨大な堀切、広大な郭、石垣が見どころ。
出石は町も雰囲気が良い。町のシンボルの辰鼓楼は小京都の雰囲気を醸し出し、しかも出石そばがこれまた非常にうまい。
多気北畠氏城館
2018年12月8日
庭園が見どころ。城郭としての見どころは山上の霧山城であると思う。北畠神社には発掘時の様子の案内が掲示されていてわかりやすいが、現在は埋め戻されている。霧山城への登山道は山の稜線に沿って緩急の傾斜が続く、非常に険峻な山城。特に本丸付近の切岸は圧巻である。残念なのは北畠神社にあるような詳しい案内が無かったことである。霧山城とセットと思うと、多気北畠氏城館が続100名城に選ばれたことも納得できるかもしれない。
公共の交通機関を利用すると、名松線の本数の少なさとコミュニティバスの時間が連動していないことから、伊勢奥津駅の「ひだまり」にて電動アシスト付き自転車の貸し出しを利用することをおすすめする。
苗木城
2018年12月15日
岩山の石垣は圧巻。制約の多いエリアにめぐらされた縄張りや建築物の創意工夫は名城と呼ぶにふさわしい。近くの近世山城の名城、岩村城や金山城とは趣が異なる。上記2城と比べると本丸付近以外は登りやすい。木を切ったとのことで眺望もすこぶるよい。
中津川は雪はそれほど多くないとのことだが冬は気温が下がる。行った当日の朝は-5℃だった。本丸付近は坂が急なので足元に注意して登ることをおすすめする。そして中津川といえば栗きんとん。季節限定だが非常にうまい。
石垣山城
2018年12月24日
その名のとおり、石垣が見どころ。近世になるにつれ、城郭が権威の象徴の一面を持つようになるが、石垣山城はまさに豊臣秀吉の権威を北条方の小田原に見せつけた、歴史的に意義のある城であると思う。城から小田原城を眺望できるが、もっともよく小田原城天守が見えるのはスタンプのモチーフと思われる井戸曲輪付近と思う。
至る所に大きな石がごろごろ積んであっておもしろい。前日、お城エキスポ2018にて秀吉の城の遺構に関する講演を聴講したのでさらに興味を持つことができた。
JR早川駅から歩いたが、ガイドブックには徒歩50分くらいと書かれているが、歩きやすい道である上、看板も多いため50分もかからないものと思われる。
小机城
2018年12月24日
空堀がよい。こんな町中の公園に、これほどの城が残っていることは驚きだ。2年前のお城エキスポで手作りの段ボール甲冑を着たおばちゃんが一生懸命小机城のPRをしていたので続日本100名城選定の際、訪れたこともないのに投票用紙に小机城と書いてしまい、必ず行かなければならないと思っていたが念願がかなった。
こぢんまりとしてよい城だった。
郡上八幡城
2019年1月13日
山上(桜の丸、松の丸)の石垣が見どころ。麓の寺院にわずかに石垣が残っているとのこと。他の方も書かれているように戦前、当時現存していた大垣城天守の外観を模して建てられた城。なかなか写真映えする天守である。
続100名城で選ばれた近世城郭らしく見どころは中世城郭ほど多くはないが、城下町がとても落ち着いた良い雰囲気である。著名な観光地にもかかわらず、鉄道、バスともに本数が少なくアクセスに難があると思った。
金田城
2019年1月26日
石垣、城戸、そして日露戦争時の砲台跡がみどころ。当日は博多からジェットフォイルに乗って厳原港まで行き、観光情報館にてスタンプを押印し、タクシーにて登城した。金田城到着時間が13:40、携帯が圏外なので17:00に再び来てもらうようタクシーに依頼した。
黒瀬湾をバックに石壁が見える景色は絶景だった。3つの城戸は規模壮大にして圧巻。当時の外敵への危機感がうかがい知れる。城内は歩き易かったが、パンフレットに示された通行止め付近や三の城戸付近は一部道がわかりにくかった。また、一の城戸から大回りで城山砲台に登る際、道を途中で見失って引き返したところに階段があり、階段を進んでずっと歩くと砲台跡に着いた。当日私以外誰も居らず、滑落とか道に迷うとかしたらシャレにならないと思った。一人で登城される際は十分注意した方がよいと思う。
次の日は厳原の町中の城、金石城+桟原城と清水山城を散策した。対馬の城は石垣が特徴的で面白い。
杉山城
2019年2月17日
郭群、堀、縄張りが素晴らしく、城全体が見どころ。言い過ぎかもしれないが、石垣の芸術とも言える津山城や竹田城に比肩する城で、土居の芸術とも言える城。近年出版されている城郭関連書籍に頻繁に記述されている通り、縄張りの教科書のような城。
歴史的側面は謎とのことで現地にあまり説明が無かったように思えるが、その代わりに城郭の構造に関する説明は比較的多く説明板があった。城内は歩きやすく整備されている点もよかった。少し残念だったのは、スタンプのインクが異様に薄かったことくらいである。
菅谷館
2019年2月17日
各郭がみどころ。これまで城郭関連の書籍では菅谷城と紹介されている本も見受けられるが、史跡の名称は菅谷館で、杉山城や松山城よりもずっと以前から国指定の史跡に指定されている著名な中世城郭である。(近年比企城館跡群として纏められたのか?)中世の居館としての遺構が良好で、優れた史跡であることから続日本100名城に選定されたと推察される。
スタンプの押印所の博物館で、近隣の城郭の紹介のビデオがとても丁寧で分かりやすくおもしろかった。
向羽黒山城
2019年3月2日
一曲輪、二曲輪、水手曲輪等が見どころ。特に一曲輪付近の大堀切や竪堀、水手曲輪付近の虎口や土居、二曲輪からの眺望は見もの。城内は広大で歩きやすいようによく整備されており、道路による城跡の破壊がやや懸念されるが、続日本100名城屈指の名城であると思う。
また、パンフレットがとても充実しており、会津美里町のやる気を非常に感じるのだが、いかんせんパンフレットの城内地図がわかりにくかった。特に水手曲輪付近は現地に水手曲輪の案内が見当たらず、どちらに進むと二曲輪に出る等の案内があまりなかったため、広大な城内で道に迷った。結局げんべ沼がどれかわからなかった。
しかし、とても見やすく、遺構が素晴らしいのでまた訪れてみたいと思った。
三春城
2019年3月2日
石垣、竪堀が見どころか。続日本100名城で選出された近世城郭はどうも見どころが少なく感じられる。近世城郭に分類されるであろう本城は続日本100名城で選出された他の近世城郭と比較しても見どころの少ない城と思われる。城郭の構造、歴史、遺構の保存状況の観点から、本城を選ぶのであれば日本100名城、続日本100名城いずれにも選ばれておらず、かつ城郭史で重要な城郭寺院を選出した方がよかったのではないかとさえ思う。
意外と城は険峻で、本丸からの眺望はよかった。登山家の田部井淳子氏の出身地とのことで、資料館に資料が展示してありおもしろかった。
白石城
2019年3月3日
木造復元の大櫓が見どころ。本城は平成初期に白河小峰城や掛川城とともに木造復元のさきがけとなった城で、日本100名城で木造復元城郭のうち唯一選出されなかった城だが、今回改めて続日本100名城に選出された。やはり木造復元建築はよい。城に来たという感覚になる。石垣や土居の城もよいが、やはり木造の建物がある城はよい。
城は小ぶりだが町の風景によく溶け込んでおり、東北新幹線の白石蔵王駅からも城がよく見える。城下町には武家屋敷や本城より移築された門が当信寺に残る。
米子城
2019年3月9日
山上の石垣が素晴らしい。続日本100名城の近世城郭の中では本家日本100名城にも勝るとも劣らない屈指の名城と思う。山上に2棟の天守が聳えていた往時は山陰地方随一の名城であったことをうかがわせる。この天守も明治時代に風呂屋の薪になってしまったとのことで、その雄姿は古写真で見ることができる。
山上の石垣群以外にも、登り石垣や内膳丸の石垣や、二の丸の巨大な枡形など、非常に見どころの多い城。
これまで米子城の天守の写真は最上部の屋根の妻が見える写真だけだと思っていたが、山陰歴史博物館の企画展(明治150年近大米子の発展をたどる)にて、明治初期に撮影された「米子城遠望」に、天守が写っているように見える。
浜田城
2019年3月9日
石垣が見どころ。他の近世城郭と同じく見どころが少ないように感じられるが、高い石垣や枡形など見どころはある。特におもしろかったのが階段を作るために破却した石垣の裏込めが残る箇所があった。(説明板必見)
島根は石見銀山を守る城など、本城以外に地域特有の城があると思うのだがどうしてこの城が選ばれたのだろうかと思ったりもしたが、本丸からの景色はなかなかの絶景である。
角牟礼城
2019年3月17日
二の丸、三の丸の石垣、本丸付近の土居が見どころ。特に二の丸付近の長大な石垣は見ものである。森陣屋、栖鳳楼より登城。途中非常に険峻な山道を通るが、よく整備されてるため歩きやすい。急な坂道を登り切ったあとにスタンプのデザインと思われる石垣があり、その先に石の壁のような石垣が出迎えてくれる。二の丸は最近まで整備のため重機が入っていたとのことだが、今年分はもう整備は終了したとのこと。芝生には入ってはいけないとのこと。三の丸、二の丸、大手口付近は石垣造りだが、本丸付近は一変、土居造りの城になるのが非常に面白い。本城はバスの便も少なくアクセスが悪いが豊後森駅から徒歩で40分くらいである。豊後森駅には転車台の跡があり、これもまたよかった。
基肄城
2019年3月23日
水門跡・土塁・礎石跡が見どころ。公式上現在大雨の影響により草スキー場付近以外入山できない。水門跡付近は現在工事中で作業中だったが通してもらえた。水門跡付近は土砂崩れが著しく復旧までは時間がかかりそうだが石塁の原型はとどめていた。水門跡の先の史跡めぐりコースは、本城の見どころをほぼ網羅する。ところどころ危なそうな箇所は見受けられたものの道中は歩きやすく、真新しい靴跡が見られたので私の前に直近で入山した人がいることを思わせた。それにしても基山町民会館でもらえる「基肄城のヒミツ」が、他の方もおっしゃるように万能である。
中津城
2019年3月24日
石垣が見どころ。日本三大水城の一つであるが、日本100名城に他の二城(高松城、今治城)は日本100名城に入っており、本城が続日本100名城に入ってようやく三大水城が揃った感じである。城として見どころは少ないが周囲に石垣がちらほら見られる。天守内の資料は結構充実しているように思える。
中津は福沢諭吉と縁が深いようで、福沢記念館と中津城のセットの入場券がある。私は諭吉が大好きなので共通券を購入した。町中には合元寺(赤壁寺)など見どころが多い。
若桜鬼ケ城
2019年4月6日
石垣が素晴らしい。三の丸付近の虎口や二の丸・本丸周辺の崩れた石垣は破城された跡とのこと。残った石垣を見ると鳥取城の石垣と比べて武骨で不完全に思える。本丸周辺は近世城郭の様相だが、周囲には中世城郭の様相が色濃く残る、いかにも続日本100名城らしい城郭。
非常に険峻な山城で、一部道がわかりにくい箇所があった。徒歩の場合本丸までの道は主に急な道と六角石垣を経由する道があるが、往路を前者、復路を後者で行くとスキー場跡付近で道を見失いそうになると思われる。
下城後、特に鉄道がとても好きというわけではないのだが、若桜駅の転車台を見学。入場料300円だった。
唐沢山城
2019年4月13日
山上の石垣、郭群が見もの。特に唐沢山神社付近の高い石垣は織豊期に造成されたとのことで石積み技術が発展途上の段階での石垣であり、非常に貴重な遺構である。また、東側に連なる郭群やそこかしこに見られる竪堀、堀切は中世城郭の様相を色濃く残す。本城や高取城のような、中世城郭を改変して近世城郭にした城は非常に見ごたえがある城が多いように思える。
他の方も書かれているが城内は多くのネコがいた。険峻な山を登るとそこに多くのネコが出迎えてくれる。聞くところではここで飼われているネコとのことで、50数匹いるらしい。
笠間城
2019年4月13日
石垣、郭、移築櫓(真浄寺七面堂:八幡台櫓)が見どころ。スタンプのデザインでもある山上の石垣は東日本大震災で被災したままの状態なのかシートが被せてあった。正直なところ、被災した沢山の城は復旧しつつあるが、この城はいつ直るのだろう、いつまでほったらかしにするのだろうと感じた。
スタンプのある井筒屋でパンフレットをもらった。山城なので城内の地図が欲しかったのだが、パンフレットには縄張り図しかないため城内で迷わないよう注意が必要。特に石倉あたりはわかりにくい。本城は岩山の上にある関東屈指の石垣と土居を駆使した城で見どころが多いが案内板の類が少ないことが惜しまれる。
近世城郭のわりにかなり険峻な城で、散策後はかなり空腹だった。するとご当地キャラクターの笠間のいな吉の手にあるいなり寿司が目に入り、いなり寿司を購入した。半分は帰路の電車内で食べようと思っていたが、あまりの美味にその場で全て食してしまった。至福である。
増山城
2019年4月20日
城全体が見どころ。土居、郭、堀切等、中世城郭の縄張りを構成する機構が一通り揃っており、中世城郭を学ぶに非常に適した城であると思う。城内は非常に広大で、安室屋敷、二の丸周辺は特に趣向を凝らした作りになっている。学校等で習う歴史の授業には出て来ないような無名の城郭にも歴史があり、当時の人々の息づかいまでが聞こえてきそうな城である。
本城は佐柿国吉城や向羽黒山城のような屈指の名城なのだが如何せん交通の便が悪い。砺波が散居村であるためかバスが通っておらず公共の交通機関で行くには砺波駅からタクシーしかなく、更にスタンプを押印する場所が城からかなり離れているため、そこへもタクシーで移動することとなる。せめて公共の交通機関が不便な所はスタンプ押印場所を城の近くに設けて欲しいものだと思った。
鳥越城
2019年4月20日
山上の郭群が素晴らしい。加賀の一向一揆の舞台で、日本史の教科書の副読本にひょっこりと出てきそうな城である。山上に登ると本城は川と川に挟まれた山の尾根筋の沿って作られており、とても面白い。また城からは眺望がよく、臨戦態勢の城であることがうかがえ、このような城が残っていることが非常に興味深い。スタンプ押印所である一向一揆資料館は資料が充実しており、本城の歴史がよくわかるので登城前に見学することをおすすめする。
一方、本城も公共の交通機関で行きにくい城である。行きは鶴来駅からバスで釜清水まで行き、そこから歩いたが、休日は夕方前にはバスが無くなるためタクシーで鶴来駅まで戻った。
余談だが、北陸鉄道の鶴来駅は雰囲気がとても良いと思う。
能島城
2019年4月27日
島が見どころ。潮の流れが縄張りとのことで、能島水軍潮流体験の船に乗った。が、船長曰く、この時期は年に1日か2日ほどしかない、潮の流れが穏やかな日、とのこと。潮流が見られなかったのは残念だが、船上から見える能島城の写真をゆったりと撮ることができた。船は能島城にかなり近づき、岩礁ピットがよく見えた。能島城の説明もあり、非常に満足した。
公共の交通機関だと広島側からバスで来て大島BSで降車し、高速道路の下を通って向かいに行くとバス停がある。時間によってはバスが来ないため、道路を下りて右に曲がって蜿蜒まっすぐ進むと町に出る。島内バスは土曜日が平日ダイヤであることに注意。
志布志城
2019年5月2日
空堀、郭等、この地方ならではの構造が見どころ。内城、松尾城、高城、新城、4つの城から成る大城郭で、整備されているのは内城で、高城、新城は私有地とのこと。入口、もしくは埋蔵文化センターで城内の地図を入手しておくと、城内至る所に地図があるため全貌がわかりやすい。郭のうち、大野久尾、中野久尾辺りは草木が茂っており見学できなかった。埋蔵文化センターに内城の模型があり、当時の様子がよくわかる。地域・時代の代表の城という観点で続100名城にふさわしい名城であるように思う。
全くどうでもよいことだが、志布志駅前の鉄道記念公園に、蒸気機関が気動車を引っ張っているような、すこぶる珍妙な光景が見られる。
知覧城
2019年5月3日
各主要な郭(本丸、今城、弓場城、蔵之城と呼ぶらしい)、虎口、堀が素晴らしい。志布志城と同じく、この地方ならではのシラス台地の特徴を活かした城で、堀は砂場のようだった。
城内は各主要な郭付近はよく整備されて見学しやすいが、その他の曲輪は整備されていなかった。この日、特攻隊の資料館には大勢の見学者が居た。この他、知覧は武家屋敷の町並みもあり、見どころが多い。
一方、公共の交通機関でガイドブックのとおりに訪れたところ、城及びスタンプ設置の場所が全くわからなかった。中郡下車の場合、来た道を少し戻って市役所の十字路を右に曲がってまっすぐ行くと城に着く。これ程場所がわからなかった城は100名城、続100名城で初めてだった。道路の表示も徒歩の人間には混乱を招く。
佐土原城
2019年5月4日
鶴松館、及び山上の遺構が見どころなのだが、山上の遺構は現在土砂崩れの影響で入ることができない。登城路の入り口のみ見学が可能。復旧工事が進まないのは重機がなかなか通ることができないからとのこと。また、イノシシが出没するとのこと。登城路入り口付近にもイノシシが掘ったと思われる堀もとい穴(タケノコか)が見られた。
来た道を北に向かうと(城を出て右)東春田という十字路があり、そこから佐土原駅行きのバスがある。佐土原駅は特急列車も停まる。
佐伯城
2019年5月4日
三の丸の櫓門、山上の郭群が見もの。山上の石垣群は日本100名城に引けをとらない名城と思う。個人的には北出丸から見る本丸の石垣がとても素晴らしいように思う。三の丸の門も町に溶け込んでおり素晴らしい。
残念なのは昭和40年代まで残っていた三の丸御殿が、文化会館建設のため解体されてその一部が住吉神社に移築されたことだ。その文化会館も老朽化したため別の場所に移転し、再び三の丸御殿を復元できたら素晴らしいと思う。
村上城
2019年5月11日
山上の石垣及び中世城郭の遺構が見どころ。山上へは山麓の居館跡から登ると道が整備されていて登りやすい。村上駅の方は石垣の虎口や石垣の郭が見られ、逆側の斜面には土居の虎口や郭が見られる、一つの城で近世と中世、2つの城の様相が見学できる城。近世城郭側は虎口や縄張りがわかりやすいが、中世城郭側は一部分かりにくくなっている箇所が見られた。中世城郭を近世城郭にした城ではなく、中世城郭と近世城郭が両立しているように思えるところがこの城の特徴と思われる。
村上は雅子皇后の実家の小和田家と縁が深いようで、市内にある嵩岡家住宅は雅子皇后の祖母のご実家とのこと。
鶴ヶ岡城
2019年5月12日
堀と土居が見どころ。神社。だが、ところどころここに何があったのか示しているところが素晴らしい。古写真に見られるような石垣は見られないが堀が往時を偲ばせる。
致道館及び致道博物館は見ごたえがある。この他、旧風間家住宅丙申堂など、鶴岡市内は見どころが多い。
脇本城
2019年5月12日
広大な山城全体が見どころ。内館地区、馬乗り場地区、兜ヶ崎地区に郭群が見られるとのことだが、今回内館地区と馬乗り場地区を見学した。(兜ヶ崎地区はわからなかった)
内館地区が広大な本城を構成する中心で、堀や土居、郭等の遺構がしっかりと残っており、また、案内等もあったので非常にわかりやすかった。スタンプ押印所の案内書にあるパンフレットを併せるとさらによくわかる。馬乗り場地区への道は幾分アップダウンがあり、倒木も見られた。(辛うじて通行できる)馬乗り場地区は内館地区ほど整備されておらず、案内板も直射日光の照射によって色あせてしまっていた。
先に登城された方が「インクの色が薄い」と書かれていたが、この声が男鹿市に届いたのか当日はインクが補充されており、さらに朱肉まで準備されていた。情報を教えてくれた方々に感謝。
秋田城
2019年5月13日
遺跡が見どころ。本城は現地のボランティアガイド、資料館のスタッフ共に非常に熱心であるように思われるところがよかった。城があった時代がなかなかとっつきにくい時代なので、その時代にどんなことがあったのがわかっているのか、日本史にちらっと出てきていたのは知っているのだがより深い部分はどうなのかということが資料館やボランティアガイドの紹介によって理解できた。本城や日本100名城の多賀城は防御施設であり官衙であった遺構で、同じ時期に九州地方にできた朝鮮式山城とはかなり趣が異なる点が興味深い。
ところでボランティアガイドの方曰く、秋田城の見どころを一言で言うと「水洗便所」とのこと。そのためかスタンプの絵柄までも水洗便所。近くの井戸付近はカラスが居るため近づかない方がよいとのこと。
浪岡城
2019年5月14日
郭、堀が見どころ。大内氏館、勝瑞城や多気北畠氏城館と似た所謂中世城館だが、本城は非常に広大な敷地である。他の方も書かれているが、至る所わからないことだらけで、新館は今現在整備中ですといった感じだった。城跡、中世の館まで浪岡駅から歩くと遠いが、看板があるため道に迷うことはないと思う。ただ、結構距離があるので帰り道は覚えておいた方がよいと思われる。
根城や脇本城と同じく、郭の一部を「館」と表記するのは、東北地方特有なのだろうか。地方による城郭の比較も面白いと思った。
九戸城
2019年5月14日
石垣、土居、虎口が素晴らしい。豊臣秀吉の天下統一総仕上げの城とのことだが、ガイドの方曰く、秀吉圧勝だったようだ。スタンプ押印所で九戸政実物語というマンガが貰え、このマンガがまたとてもよくできている。最近続日本100名城スタンプラリーでマンガの冊子を貰うことがあるが、非常に町おこしのやる気が見られて好感が持てる。本城はガイドの方が非常に熱心でよく勉強しておられ、話が非常に面白かった。どうでもよいことなのだがガイドブックには中世城郭と近世城郭の二つの様相と書いてあるが、中世城館と近世城郭の様相だと感じた。
新府城
2019年5月17日
馬出、三日月堀、蔀が見どころ。本丸付近はよく整備されているが、二の丸はかなり藪になっており、三の丸は完全に藪になっていた。二の丸付近にある馬出はよくわからなかったが、三の丸付近の丸馬出と三日月堀は典型的な武田氏の城郭の遺構であり、非常に壮観である。出構を抜けて搦手の馬出付近から、城地がかなり険しい台地の上にあることがわかる。(新府駅から歩くと見落としそうになる)この規模、技巧に富んだ城をよく短期間で作ったものだと思う。
スタンプ押印所と城とはかなり距離があり、また、地図だと隣り合っていても三次元的に隣り合っていない(台地側と平地側)所があるため、徒歩の場合ランドマークに注意が必要。七里岩の下側(釜無川側)から城を眺めるため徒歩で行こうとしたが、結構な距離を迂回しなければならない。
龍岡城
2019年5月18日
石垣、台所が見どころ。刎出石垣は本城と五稜郭や人吉城、品川台場でしか見られないため珍しい。所持している書籍には田野口陣屋とあり、また、城主の大給松平氏が無城主格の大名であるため、正確には城ではなく陣屋であると思われる。
函館五稜郭は五稜郭タワーに登ると星型五角形が堪能できるが、龍岡城は展望台(田口城跡)に登ると不完全ながら星形五角形が堪能できる。近隣にある蕃松院の裏手から登ることができ、坂は急峻だが一見の価値がある。田口城は未整備ながら、郭の跡が残っており、整備すれば龍岡城とセットでそこそこ見ごたえがあるように思える。徒歩でのアクセスは小海線龍岡城駅よりも臼田駅の方が、駅員も居て便利。
臼杵城
2019年5月25日
大手口の畳櫓、搦手口の卯寅口門脇櫓、この2棟の現存櫓、郭、空堀が見どころ。元々海城だったが周囲を埋め立てられ、かつての様相の面影が見られないが、公園化されているものの城郭の遺構は比較的残っているように思う。櫓が2棟も残っている続日本100名城は珍しい。やはり建築物の残る城は城らしいと思う。土居の城、石垣の城、古代の城、それぞれ魅力があるが建物の残る城はやっぱり素晴らしい。
時間があれば、臼杵城の近くにある稲葉家下屋敷の見学をおすすめする。何気に名建築。
延岡城
2019年5月25日
石垣が素晴らしい。延岡城と言えば石垣、千人殺しと名の付く石垣が代名詞。石垣の名前が代名詞の城は六段石垣=岩村城や、玉石積み=横須賀城などあるが、延岡城が最もインパクトがあるように思う。延岡駅から結構距離があるので駅の案内所で地図を貰うことをおすすめする。パンフレットが置いてあったり、以前来た時よりも格段に資料が充実している。残念だったのは、内藤記念館が改装中であったことだ。
福江城
2019年7月28日
搦手門、石垣、五島邸の隠殿、庭園が素晴らしい。日本で最後の近世城郭、ひいては日本城郭の終着点の遺構であり、非常に貴重な城郭。五稜郭、龍岡城、松前城や品川台場には切込みハギの石垣が用いられているが、本城は玉石のような石が積まれていたり他とは少し石垣の趣が異なるように思われる。
搦手門から隠殿、庭園付近の石垣は必見。本来海城として築かれた城だがあまり名残をとどめていない。唯一の海城の名残ともいえる舟入の石垣はガイドブックの写真の側は立ち入り禁止だが公園側から見るとよく見える。五島観光歴史資料館の倭寇の映像がとても面白かった。
大多喜城
2019年8月3日
二の丸御殿薬医門、井戸が見どころ。双方とも大多喜高校敷地内にあり、特に井戸はでかいので必見。続日本100名城で選ばれた他の近世城郭と同様に見どころはあまり多くない。本城は明治期に徹底的に破壊されており、ほとんど昔の姿を知ることができない。復興天守は県立博物館。たまたまなのか千葉県の県立博物館は関宿城で、こちらも明治期に徹底的に破壊されて旧状を偲ぶことが困難。
本佐倉城
2019年8月3日
各郭、堀等が見もの。東光寺ビョウ側から登城した。セッテイへの近道が倒木で通れなかった。別の道からセッテイに向かう途中の空堀は見どころ。空堀と虎口を見た後、一度城外へ出て神社の横から倉跡に向かった。神社から倉跡への道は少しわかりづらい。この倉跡、奥ノ山、城山が本城の中心なのか郭がとても広かった。案内も多く、また、真夏にもかかわらず見学しやすいよう草が刈られているなど非常によく整備されていた。
大佐倉駅から本城へ向かおうとするもガイドブックの地図に道が書いていない。最寄駅からの地図に道が記載されていないガイドブックなど前代未聞である。また、資料をもらうため本城から酒々井町中央公民館まで向かうも行き方が非常にわかりづらかった。徒歩での登城はJR酒々井駅→酒々井町中央公民館(スタンプ&パンフレット)→本佐倉城のルートをちゃんとした地図を準備して登城することを勧める。
土浦城
2019年8月4日
太鼓門、2棟の櫓、堀、土居が素晴らしい。続日本100名城の近世城郭としては珍しくしっかりと城郭の遺構がわかる城だが、かつて総構えの城であったことを窺うことは困難。
土居の上にぽんとのっかっているような櫓が素敵。太鼓門もちんまりとして趣がある。櫓部に上がるためにはどうやって入口まで登るのだろうと少し気になった。ハシゴでも出てくるのだろうか。
米沢城
2019年8月13日
堀、土居が見どころ。鶴ヶ岡城と並んで神社が城。いや、城が神社。明治初期に撮影された天守代用の三階櫓の古写真が残る。土居の遺構が比較的良好に残っている。米沢市上杉博物館で国宝洛中洛外図のレプリカが見られる。一見彦根屏風と並んでどのあたりが国宝なのか疑問なのだが、説明を受けると納得できる。堀に咲く蓮の花がきれいだった。
志苔館
2019年9月20日
単郭の郭、土居、堀がみどころ。道南十二館のひとつで、高校の教科書の副読本にも掲載されていたような気がする。海側は景色が美しく、陸側は空港。そして風が強い。単郭の館だが、説明書きが多くわかりやすい。欲を言えばパンフレットがあればよかったと思う。周囲を囲む土居と堀は素晴らしいが、防御機構としてはやや手ぬるい気がする。なんとなくだがチャシ跡もこんな感じだったかと思った。
上ノ国勝山館
2019年9月21日
主郭、堀、搦手が素晴らしい。結構本格的な山城で、ゴミ捨て場(室町期貝塚)もあり、城郭が防御施設の役割以外にも生活空間であることがわかる。また、本城の特筆すべき点は、和人とアイヌが住んでいた可能性があることだろう。和人に味方するアイヌの存在は松前城で知ったが、同じ集落に住んでいたかもしれないのは驚きだ。ガイダンス施設の展示、ビデオが興味深かった。
以前上ノ国は江差線が通っていたが、江差-木古内間が廃線となって寂しくなった。鉄道の廃止は過疎化の象徴で、その鉄道を維持できないことは国力の低下、衰弱を感じてしまう。
勝連城
2019年10月5日
石垣が見どころ。山の上の城では無いが、天空の城のイメージがぴったりだと勝手に思っている。海がきれいだ。沖縄の城なのに何か足りないと思ったら、石垣にアーチ状の門が無い。日本100名城に選出されている今帰仁城、中城城、首里城と比べると本城及び座喜味城は幾分規模が小さいように思われるが、元々でっかい城であったらしい。中城城、座喜味城の主の護佐丸の仇敵の阿麻和利の城らしく、今もでっかくあって欲しかったが、それでも立派な城のように思われる。
ガイドブックには与勝線の勝連城跡前が最寄とあるが、屋慶名線の西原からも行けるため、そこそこアクセスはよい。
座喜味城
2019年10月5日
石垣が素晴らしい。今帰仁城と並んで石垣がぐにゃぐにゃで、いかにも沖縄の城という感じだが、こちらは小ぶりな分ぐにゃぐにゃっぷりが際立っているように見える。護佐丸の城。続日本100名城では仲良く護佐丸と阿麻和利の城が選出されている。
資料館がリニューアルされて、展示物も興味深い。さほど大きい城ではないが、縄張りに工夫が見られる。ガイドブックにある最寄のバス停、高志保入口はバスの本数は多いが城までの道順がわかりにくい。ガイドブックの地図の高志保入口のバス停の場所が違うように思う。道は地元の人に聞いた方がよいかもしれない。
日本100名城、続日本100名城、ここで全て踏破した。奇しくも日本100名城、続日本100名城共に最後は沖縄、No.99とNo.199で終了した。感無量だ。資料館の方に続100名城制覇を申し出たところ、ぽかーんとしていた。そして最後まで上記のようにガイドブックがあてにならず、ここの皆様の城報が非常に役に立った。